handicappedとhandicapable

「体が不自由な方」を意味する語としてまず思い浮かべるのはhandicappedではないでしょうか。ですが,(筆者はこの語を最近知りましたが)その語をhandicapableとする人もいるようです(大多数はhandicappedで通しているということでこの手の言葉遣いは気にならないとのこと)。(専門用語でいうところの)PCが関係しているということでしょうか。手持ちの『G5』(大修館書店)には掲載されていないということなので,新語という扱いなのでしょうか。ですが,動画で話している方の話では,1970年代からこの表現が出始めたということです。その時代を生きた方は,その時代に通じているはずなのです。辞書と現実社会で使われている表現のズレが見え,紙辞書,電子辞書の限界を感じます。仕方なくUrban Dictionaryに当たると“Someone who is crippled or handicapped but takes offense at those terms and prefers "handicapable."”とありました。ですが,言い方,表現の仕方を変えたところで,可哀想な思いをしている方の状態が変わるわけではありません。確かに,police man→police officer,layman→laypersonからの流れは差別意識の解消ということでいい面もあります。ただ標記に上げた話題は,それとは別問題です。

試しにhandicappedでGoogle検索をしてみたところ,1040000件のヒットがありましたが,それに対しhandicapableは361件とのことでした。メディアにはあまり浸透していないということでしょうか。ただ,これはあくまでデータですので,コミュニケーションをとる相手によって臨機応変に対応する必要があるということです。

https://www.youtube.com/watch?v=kuUzMsHLz24