新入社員のタイプ考

以前、「ドローン型」(筆者が入社した当時の標語)なる語を記事にしたが、以前のことも踏まえて考えてみたい。

「今年の新入社員を一言で表す語」は最近に始まったことではなく、1973年からあるそうだ。昨日放送の「ニュースチェック11」(新キャスター初回)で、青井実アナウンサーと長尾香里キャスターが、自身らの入局時のタイプを、今までのタイプが全て分かる表を参照し、振り返っていた。

このような定義の仕方は、その時代に流行したものを映し出す鏡であり、社会の縮図であることは必ずしも間違いではない。ただ、新入社員を十把一絡げにする定義の仕方には、少々問題があるのではないか。一般的な何かを導き出せるということは利点と言えるが、それが全てというわけではない。会社で上司がそれを基準に部下に働きかけるかと言われたらそれは違う。

その標語なるものを一生背負い続けても意味はない。「ゆとり世代」という語は今も独り歩きしている。本人は気にしていなくても、独り歩きしているのだから皮肉なものだ。筆者も「ゆとり世代」(こんなことは認めたくないので鉤括弧を付けさせていただいた)なのだが、別にその世代はその世代でいいと思うし、あれこれと問題にすべきではない。その年の新入社員もまた同様である。

大切なのは、自分に何が不足しているのかを理解し、どう補うか。そのためには、エニアグラムなどをし、自分の立ち位置を知り、同僚の立ち位置を知ること。その方が生産性があると信じたい。

個人的には、「ドローン型」などと言われて、嬉しくもなんともない。あんなマシンと一緒にされるなど死んでも許さん。

とはいえ、ラジコンのように誰かが我々を操作しているということだ。受け身の姿勢とでも言いたいのだろうか。